保健体育を教えていた私を国語の教師へと背中を押してくれたのが『愛、深き淵より。』筆をくわえて綴った生命の記録 星野富弘著(立風書房)です。
大学卒業後、私学の通信制高校で保健体育教師として5年間勤務しました。その後、常に生徒と関わりたいため退職し、全日制で講師と勤務した後、正式に採用され保健体育教師として勤務していました。しかし、32歳の時、保健体育教師を続けたるために亡くなった方の冷凍に保存された靱帯をいただき、前十時靱帯再建術をしました。ところが、手術した夜、主治医から膝の状態が悪いため体育教師を続けることが難しいと言われました。
現実を素直に受け入れられなかった私に、現実を素直に受け入れ、今できることを前向きに取り組むように背中を押してくれたのがこの本です。この本は、体育教師をしていた作者が学校の授業で体操の模範演技をやっていた時、 誤って首から落ち、肩から下が麻痺してしまった。色々な心の葛藤を経て作者が選んだのは、ただ一つ動かせる口に筆をくわえ絵と詩を描くことだった。この凄まじい生き様に教えられ、既に取得していた書道免許の単位を生かし、国語の免許を通信で取得し、39歳の時に、多くの人に支えていただき、国語教師への道を進ませていただくことになりました。
好評につき売切れです