東京五輪開催の是非や日本のコロナ対策といった賛否の分かれるタイムリーな話題を用いて、社会情勢に興味を持って学び続け、自分の意見を表現することなどをねらいとして実施した。
同調圧力が強い社会で、学校の教員も「炎上する」「たたかれる」ことを避けている。特に政治的な話題に触れることは難しく、教師の覚悟が必要になってくる。しかしカプスが長年取り組んできた、生徒の価値観を揺さぶる問いや賛否が分かれる問いに向き合うことが、「思考・判断」である。
生徒の発表や記述は賛成・反対が拮抗する 結果となり、「社会への怒り」を表現する場面も見られた。他者や教員の意見を受け入れながら自分の意見を深めていく取り組みとなった。
《会員からの意見》
- 学校全体の取り組みになることを期待。
- スピーチの有用性について
- 職場の「朝の一言」で世代間のギャップを埋める取り組み。
- 1時間で300 字の原稿を作成して実施する「1分間スピーチ」は、生徒間の交流が進むものになった。
- 新聞を扱った授業では新聞社の政治的な立ち位置への配慮が必要。