教科書教材「自分の身体」(鷲田清一)の後、生徒の反応や実態をもとに予定していた指導案を修正。小説を教材に身体論を扱う。
教材はティム・オブライエン(村上春樹訳)「待ち伏せ」[筑摩書房『精選国語総合 現代文編』所収]。疑問に思う点や印象に残った表現などを挙げた。
《会員からの意見》
- 良い教材。意外な組み合わせだが面白い。
- 「条件反射的」の訳語について。
- 「待ち伏せ」は身体論で読むことはできない。この小説は自分ではわからないことで身体が動いたことが特徴。
- 身体は制御が効かないことを言いたい小説ではない。この小説を身体論に包摂してしまってはならないのでは。
- ベトナム戦争の加害性を免罪符としてしまい、間違ったメッセージを受け取らせてしまう危険性も。
- 複数教材は提示する教員の意図が働く。特に評論→小説では、小説の読みの方向性を決めてしまう難しさも。