鷲田清一「自分の身体」について、合わせ読み教材を検討した。
提案の教材は、伊藤亜紗『記憶する体』(春秋社、2019年)。「像」(イメー ジ)でしかあり得ない、夢見られている「わたしの身体」について考える文章として提案した。
授業での課題では「「自分の身体」との共通点と相違点をまとめさせる」「「分有される痛み」について、「共有」との違いについて考えさせる」などを想定している。文章が平易で具体例も豊富な文章で、特に「分有」という概念は興味深く、考えさせたい問題でもある。切り取った部分はそのままでは使えない長さだが、鷲田教材をどう扱うかによって、使い方も変わってくるだろう。