【授業案】
教科書への導入として「読売中高生新聞」を。五輪延期という身近な話題から、評論文を通して、知らないことを知り、批判的に考える。教材では「具体と抽象」「逆接」などの読む技術を指導する。
【なぜ「読み比べ」教材開発をするのか?】
教材検討の過程で、原点に立ち返り、そもそも「なぜ読み比べをするのか」、カプスの活動で、何のために複数テキストの教材開発をしているのか、会員で再確認した。
・東京書籍『精選現代文B』では「読書」に関する複数教材。新課程の教科書も同様か。
・大学入試(共通テスト、二次試験)では複数教材での出題が増えていく。
・中学は次年度から新課程だが、やはり複数教材で読み比べができるようになっている。
・小学校ではテーマに合わせた複数教材の指導がしばしばされている。
・背景知識がないと文章は読めない。
・教材テーマを他教科と関連させて、教科横断での指導をしていきたい。
・複数の文章を読ませることで焦点が拡散し、教科書教材を読めなくなるのではないか?
→教科書教材で言語技術は当然、しっかりと教える。そこに投げ込み教材によって補足する。
・教科書教材を使って、「この教材ではこの言語技術を教える」という形で絞り込んでいくことが必要。
・カプスの活動としては、「今の現場で使える形」での教材開発をやることが必要。
→それが、「教科書教材を元にした複数教材の開発」である。