今を考えるための教材 ―コロナ禍を考える 萱野稔人『ナショナリズムは悪なのか』(2020年8月例会)

2020年09月01日(火)|by カプス管理2
コロナ禍の今だからこそ生徒に読ませたい「今を考えるための教材」。

「自粛要請に従う」「自粛警察」など、コロナ禍の日本がフーコーの言う「生権力による統治」の典型となっていることから、萱野稔人『ナショナリズムは悪なのか』より、フーコーの「規律・訓練」を解説した文章を提案。

人々が 「常に監視されている」ことで服従的になるありさまは、学校制度そのものでもある。

会員からは、教室で読ませることは「ヒヤヒヤする」という意見の一方、「集団行動」などで学校制度に従順になっている(三浦雅士『身体の零度』)生徒には意識的にあってほしい、という意見も。

また、独メルケル首相のスピーチや青森県の貼り紙のニュースも関連させられるという意見も出た。さらに、単発で投げ込むよりも、教科書教材と組み合わせられないか、という提案が出た。

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