多木浩二『世界中がハンバーガー』教材検討(2020年8月例会)

2020年09月01日(火)|by カプス管理2
複数教材の検討をおこなった。

いま現場の授業では、1つの教材を読んで終わり、次は別の教材、 という形で、教科書教材を単発で扱うことが多い。しかし、1つの教科書教材に関連する(類する/反する)教材を合わせて読ませることで、読み方を教えるとともに、テーマを深め、考えを広がることができる。

また、新学習指導要領の科目「論理国語」などでは、 複数の文章を解釈したりまとめたりすることが指導事項となっており、共通テストでもそのような形式で出題される見込みである。

こういった背景から、最近の例会では、ある教材を取り上げ、それに関連する文章を会員で持ち寄り、検討することを試みている。 今回、取り上げた教材は、多木浩二『世界中がハンバーガー』。グローバル化に関するものとなった。 コロナ禍のなかでグローバル化はより実感の湧きやすくなったとも いえるが、何がグローバルで何がローカルなのか、普遍化・固有化 の問題は依然として起きている。

○渡辺靖『〈文化〉を捉え直す』(広島大学2017年入試より)

○東浩紀「『思想地図β』創刊に寄せて」(コンテクチュアズ、2011)
 住原則也『「グローバル化」の中の異文化理解』
 世界のマクドナルドのメニュー(補助資料)

会員からの意見

・読み合わせは、抽象的な内容が、別のテキストによって繋がり、 生徒が実感を持てることがおもしろい。
・まずは教科書で読解力をつけて、それから発展学習で深めることが大事。

→これらの意見をもとに、2学期に実践予定である。

コメントをどうぞ




このページのトップへ