【実践報告】生徒の「ゆさぶり」を促すしかけとは?(第190回 2017年2月26日 例会報告)

2017年03月20日(月)|by カプス管理2
今回は3人の実践報告がおこなわれた。

石黒浩の『アンドロイドは人間になれるか』を教材に実践。実践方法の紹介をした。生徒に 配付する原稿用紙に「コメント欄」を設けて「回し読み」をさせる、というものである。生徒は他の人が書いた文章を読み、そこにコメントを書いて、さらに回す。それを何度か繰り返すと、数人のコメントが書か れた原稿用紙が手元に戻ってくる。さらにそのコメントを読んで、振り返りを書く。これにより、他者の意 見をリアルタイムで知ることができ、また他者意識を持った文章を書くことができる。さらに、授業のユニ バーサルデザインの観点からも有効、相互評価や自己評価が可能になる、というメリットもある。さまざまな授業でも応用できる取り組みであった。

伊勢田哲治の『マンガで学ぶ動物倫理』を教材に実践。「人間の嗜好品のために動物の命を奪ってもよいか?」という本文の問いをもとに考えさせた。生徒の反応が分かれ、活発な議論もできたが、会員からは、「道徳」的な考えに着地したのではないか?という意見が出た。 それを揺さぶるために、カズオ・イシグロ『私を離さないで』などの教 材と組み合わせるという提案が出された。

全国大会の発表に向けて、白岩玄の、学校のいじめをテ ーマにした小説『ヒーロー』を教材に実践。「登場人物の「佐古」と「公平」、どちらのことばに共感を覚えたか?」という問いで書かせた。生徒は面白く教材を読んでおり、問いに対する意見もはっきり二分された。

今後は、教材の切り取り方を再考し、上記の「回し読み」などを使いながら実践する。

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