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2019年2月のオススメ本

2019年02月18日(月)|by ホームページ管理
       
タイトル 作者名 出版社
なぜ「偏差値 50 の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?
著者は、当時36歳で大阪府箕面高校の民間人校長として学校改革をした人。「余分なものはカット。今日も改革!さぁついてきなさい!!」というスタイルではなく、現場の先生の声を抽出しつつ、改革するために必要なものは何かを「一緒に」議論・計画されるあたり非常に勉強になるというか、人としてこうありたいというか。おススメします。
日野田直彦 IBC パブリッシング
国宝()()
極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。作者渾身の大作。
吉田修一 朝日新聞出版社
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【授業計画のふりかえり】具体的なゴールを示すこと(2019年2月)

2019年02月17日(日)|by カプス管理2
会員が実施した年間指導計画(結果)について、話し合った。

高校1年国語総合(現代文)のもの。単元名、評価の観点、身につけさせたい資質・能力、言語 技術、言語活動をまとめたもので、4人持ちの教員の共通理解を図っていた。

反省としては、「読む」指導の バランスに自信がない、「話す・聞く」の指導が実質的にできていない、ということであった。

これに対して、 会員からは次のような意見が出された。

・評論教材で「話す・聞く」指導を実践できる
(例)教材を○分で読む→1分間要約スピーチをさせる→評価をさせる→まとめ評価は、授業で学んだ「読み方」(接続語やキーワードなど)を使えているかどうか、ということ。これを繰り返すことで、論理的に話せるようになってくる。
・数字を示して具体性を持たせたほうがよい
(例)「分速〇文字で読む」「80字以内で要約できるようになる」などの具体性があるゴールを示す。数値目標は生徒も理解しやすく、スポーツ的な感覚で実感できる。
・全体(3年間/1年間)のゴールと、それを達成するための、単元(教材)ごとのゴールを示すべき
・大学入試、模擬試験とのつながりを、教科書教材で持たせるとよい。授業で扱う教科書教材と、模試とはかなりの隔たりがある。それをどれだけ縮められるか。
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映像を「見る」授業の提案(2019年2月例会)

2019年02月17日(日)|by カプス管理2
18時からおこなわれた今回は、授業研究会の報告から始まった。2月9日におこなわれた、神戸大学附属中等教育学校の授業研究会。なかでも、 4年生(高校1年生)国語総合「主体的な学びと『見る』力の評価」という授業である。

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《単元の説明》
「小説の読解」「詩の解釈」「キャッチコピーを創作する」の単元で学んだ「言葉を読み取り解釈する学習」「工夫された表現を理解し創作する学習」を総合して、画像や映像を「見取る」ことから得た情報や解釈を基に、創作文やキャッチコピーを「書く」という学習活動へ展開。また、「ハテナの学習」(質問づくりの手法)で学んだことを「批評文を書く」学習につなげた。

《単元のねらい》
視覚情報の素材から、情報を「見取る」力を伸ばし、そこから得た情報や解釈を基に、自己の表現へとつなぐことができるようになること。

《単元の展開》
学びの意識調査 
絵に合う言葉を探す(1)
写真から見取った人物の日記創作と鑑賞(2 ~4)
Amazonプライムの動画を見て日記創作と鑑賞(5~7)
動画をCMとし て見て、そこに込められたメッセージを分析し、キャッチコピーを作る。(8・本時)
キャッチコピーの鑑賞とハテナ学習(9)
批評文を書く(10) 
評文鑑賞(11)
事後学習(400字レポート)「今回の学習に生かせたこれまでの学びと今後に生かすことができる学びについて」
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この報告についての会員の意見。

・これまで紙ベースの教材しか作成してこなかったが、動画を使った授業プランも考えられるのではないか。
・ドラマの「アテレコ」のように、動画のセリフを考える授業もありうる。
・動画の、全員が同じスピードで「見とる」ことができる点はメリットである。
・動画の種類は、論理性を重視したもの、小説的な文学性を重視したもの、詩的なイメージを重視したもの、などが考えられる。
・表現描写に注目させるなど、小説の基本的な読解に使うこともできる。→そうではなく(答えが収斂されるものではなく)、拡散に使うほうが面白いのではないか
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2019年1月のオススメ本

2019年02月12日(火)|by ホームページ管理
       
タイトル 作者名 出版社
正義とは何か-現代政治哲学の6つの視点
サンデルの立脚地であるコミュニタリアニズムなど六つの代表的視点を取り上げ、現代の課題に思想家たちがいかに応答したかに迫る。現代正義論の入門書。
神島裕子 中公新書
使える!「国語」の考え方 橋本陽介 ちくま新書
罪と罰()() フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー 新潮文庫
異邦人 アルベール・カミュ 新潮文庫
細雪
戦時中、『細雪』は軍部から発禁処分を受けた。それはなぜか?
谷崎潤一郎 中央文庫
あなた
大城立裕は沖縄初の芥川賞作家。
大城立裕 新潮社
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2018年12月のオススメ本

2019年02月12日(火)|by ホームページ管理
       
タイトル 作者名 出版社
武士道シックスティーン
青春を剣道にかける女子二人の傑作エンターテインメント。
誉田哲也 文春文庫
吹部!
全日本コンクール金賞を目指し部員たちが奮闘する、爽やかな青春小説!
赤澤竜也 角川文庫
学びとは何か―〈探究人〉になるために
古い知識観(知識のドネルケバブ・モデル)を脱却し、自ら学ぶ力を呼び起こす、画期的な一冊。
今井むつみ 岩波新書
暴走する能力主義
学歴の正当性が問われている。のあり方が揺らぐ現代を分析し、私たちが生きる社会とは何なのか、その構造をくっきりと描く。
中村高康 ちくま新書
なぜ人と人は支え合うのか
障害者について考えることは、健常者について考えることであり、同時に、自分自身について考えることでもある。映画化もされた『こんな夜更けにバナナかよ』著者の最新刊。
渡辺一史 ちくまプリマー新書
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
2033 年には3戸に1戸が空き家に!? 少子高齢社会の現実を予測したヒット本。
河合雅司 講談社現代新書
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新年会(2019年1月)

2019年02月12日(火)|by カプス管理2
1月の例会は毎年恒例の新年特別例会。京都でおこなわれた。当研究会・代表世話人の松井さんの語りをまとめる。

新しい思いのせて櫂をこぐー非連続の連帯へー

《2018 年6月23日におこなわれた沖縄全戦没者追悼式において、相良倫子さん(沖縄市立港川中学校3年) が自作の詩「生きる」を読み上げた。冒頭、その動画を見る。》

日本の政治は、教育は、彼女の小さな魂に応えているのだろうか。 来月、講演会がある。東大闘争の総括を、八鹿高校事件を、語る人物がいない。語らなければならない。

1.勇気こそ地の塩なれや梅真白(草田男)
我々は「地の塩」にならなければならない。山崎高校、予備校の教え子たちが現在40代。 教師をしていたころは、平和、平等、人権など、共通の地平があった。今はどうか。教師が変わらないと生徒は変わらない。

2.日常(職場・学校)の中の「空気」の圧力 ・「分」をわきまえろ という圧力がある。
・「国のために基地提供を甘受すべし」という圧力
・タレント・ローラの「政治的」発言に関する批判
・落合陽一・古市憲寿の発言(注1)…想像力の欠如である。
・「ヘタレ」根性 「だれかやるでしょう」という考えの者が多い。メディアも考えなくなった。ニュースキャスターも同じく。

3.次の「春」を立案するために
・動詞にこだわることの大切さ
 動詞がおとろえている。体験していかないといけない。
・「それでもあきらめない」(カミュ「シーシュポスの神話」)
・相良倫子さんの詩
・俳句弾圧 不忘の碑(注2) 金子兜太の揮毫による。「人間をコマみたいに扱われたこと」に対する怒り。
 夏の海水兵ひとり紛失す(渡辺白泉)

注1:『文學界』2019 年 1 月号での対談「『平成』が終わり、『魔法元年』が始まる」のなかで、落合、古市は「終末期医療、とりわけ最後の 1 カ月の医療は金の無駄だ、社会保障費削減のためにやめたほうがいい」という趣旨の発言をした。記事は「文春オンライン」にも転載(現在は削除)。

注2:戦時中の治安維持法の下、40人を超える俳人が検挙され、投獄されるなどした事件を忘れないとして、上田市古安曽に「俳句弾圧不忘の碑」が建立された。碑の文字は故金子兜太の揮毫による。建立の計画を進めてきたのは、フランス人で俳人、比較文学者のマブソン青眼。「無言館」館主でもある。

4.必読推薦図書
・『罪と罰』(ドストエフスキー)
・ 『異邦人』(カミュ)
・ 『細雪』(谷崎潤一郎)…戦時中、『細雪』は軍部から発禁処分を受けた。それはなぜか?
・『あなた』(大城立裕)…大城立裕は沖縄初の芥川賞作家。
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「学校」の意味とは?(2018年12月例会)

2019年02月12日(火)|by カプス管理2
学校の役割は変容してきている。そのようななかでも、学校なしに生徒を社会に放り出したら身につかない ものがある。それは何か。

・現在、勉強はスマートフォンで可能である。生徒のなかには、「スタディサプリ」等のサービスを使って学んでいる者もいる。「知識・技能を身につける」という意味での勉強は、学校なしでも可能である。

・教科書会社ではかねてから通信教育に力を入れている。学校がなくても、困ることはないのではないか。

・現在の学校制度は明治時代にできたもの。そもそもは富国強兵のためであった。

・損得勘定以外で、働く意味を考えさせるのが学校ではないか。 →損得勘定は、人それぞれでは?

・学校は集団で学ぶ。他者と出会う場所ではないか。 →学校は同年齢の同質的な集団である。多様性は、社会に出るほうが体感できるのではないか。 →同じ年齢でありながら、「異なる」と感じる他者と出会うことができる。

・教育は、民主主義の共同体の担い手(=市民)を育てることである。そのような社会の担い手を育てることが学校の役割である。知識・技能だけでなく、学ぶ力、探究する力、考える力を育てることが重要。

・「受験学力」だけでなく「人間学力」

・現代の知恵を次世代につなぐシステム。

・学校は社会の縮図である。集団のなかでうまくやっていくことを教える場である。人間関係やリーダーシップ、フォロワーシップを身につける場である。

・学校は失敗しても許される場。

・学校でしか教育はない。他の場面(社会、家庭)では「啓発」や「生涯学習」という。
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