国語教育アイデア集

多木浩二「世界中がハンバーガー」教材検討(2020年9月例会)

2020年10月05日(月)|by カプス管理2
 「どういう状態になれば「読める」と言えるのか?」を考えて、改めて教材研究をおこなった。

 会員からは、本文への書き込みについて、評論の読み方、評論の基本パターン等についての意見が出た。

青木保『多文化世界』(岩波新書、2001年)
岡真理「「文化が違う」とは何を意味するのか?」(一橋大学、2010年過去問より)
 「情報を統合させ、まとめること」を目標に、青木保は基礎文献として、岡真理はいまの世界を考えるために。
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多木浩二「消費されるスポーツ」教材検討(2020年9月例会)

2020年10月05日(月)|by カプス管理2
【授業案】
 教科書への導入として「読売中高生新聞」を。五輪延期という身近な話題から、評論文を通して、知らないことを知り、批判的に考える。教材では「具体と抽象」「逆接」などの読む技術を指導する。

【なぜ「読み比べ」教材開発をするのか?】
 教材検討の過程で、原点に立ち返り、そもそも「なぜ読み比べをするのか」、カプスの活動で、何のために複数テキストの教材開発をしているのか、会員で再確認した。

・東京書籍『精選現代文B』では「読書」に関する複数教材。新課程の教科書も同様か。
・大学入試(共通テスト、二次試験)では複数教材での出題が増えていく。
・中学は次年度から新課程だが、やはり複数教材で読み比べができるようになっている。
・小学校ではテーマに合わせた複数教材の指導がしばしばされている。
・背景知識がないと文章は読めない。
・教材テーマを他教科と関連させて、教科横断での指導をしていきたい。
・複数の文章を読ませることで焦点が拡散し、教科書教材を読めなくなるのではないか? 
 →教科書教材で言語技術は当然、しっかりと教える。そこに投げ込み教材によって補足する。
・教科書教材を使って、「この教材ではこの言語技術を教える」という形で絞り込んでいくことが必要。
・カプスの活動としては、「今の現場で使える形」での教材開発をやることが必要。
 →それが、「教科書教材を元にした複数教材の開発」である。
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今を考えるための教材 ―コロナ禍を考える 萱野稔人『ナショナリズムは悪なのか』(2020年8月例会)

2020年09月01日(火)|by カプス管理2
コロナ禍の今だからこそ生徒に読ませたい「今を考えるための教材」。

「自粛要請に従う」「自粛警察」など、コロナ禍の日本がフーコーの言う「生権力による統治」の典型となっていることから、萱野稔人『ナショナリズムは悪なのか』より、フーコーの「規律・訓練」を解説した文章を提案。

人々が 「常に監視されている」ことで服従的になるありさまは、学校制度そのものでもある。

会員からは、教室で読ませることは「ヒヤヒヤする」という意見の一方、「集団行動」などで学校制度に従順になっている(三浦雅士『身体の零度』)生徒には意識的にあってほしい、という意見も。

また、独メルケル首相のスピーチや青森県の貼り紙のニュースも関連させられるという意見も出た。さらに、単発で投げ込むよりも、教科書教材と組み合わせられないか、という提案が出た。
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多木浩二『世界中がハンバーガー』教材検討(2020年8月例会)

2020年09月01日(火)|by カプス管理2
複数教材の検討をおこなった。

いま現場の授業では、1つの教材を読んで終わり、次は別の教材、 という形で、教科書教材を単発で扱うことが多い。しかし、1つの教科書教材に関連する(類する/反する)教材を合わせて読ませることで、読み方を教えるとともに、テーマを深め、考えを広がることができる。

また、新学習指導要領の科目「論理国語」などでは、 複数の文章を解釈したりまとめたりすることが指導事項となっており、共通テストでもそのような形式で出題される見込みである。

こういった背景から、最近の例会では、ある教材を取り上げ、それに関連する文章を会員で持ち寄り、検討することを試みている。 今回、取り上げた教材は、多木浩二『世界中がハンバーガー』。グローバル化に関するものとなった。 コロナ禍のなかでグローバル化はより実感の湧きやすくなったとも いえるが、何がグローバルで何がローカルなのか、普遍化・固有化 の問題は依然として起きている。

○渡辺靖『〈文化〉を捉え直す』(広島大学2017年入試より)

○東浩紀「『思想地図β』創刊に寄せて」(コンテクチュアズ、2011)
 住原則也『「グローバル化」の中の異文化理解』
 世界のマクドナルドのメニュー(補助資料)

会員からの意見

・読み合わせは、抽象的な内容が、別のテキストによって繋がり、 生徒が実感を持てることがおもしろい。
・まずは教科書で読解力をつけて、それから発展学習で深めることが大事。

→これらの意見をもとに、2学期に実践予定である。
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演劇的手法を用いた授業案 住野則也『「グローバル化」の中の異文化理解』(2020年8月例会)

2020年09月01日(火)|by カプス管理2
オンライン例会も4回目。

今回は、演劇的手法を用いた授業提案から。

演劇的手法とは、ある立場に立って考える、という演劇のプロセスを重視する手法で、話し手と聞き手に分かれることで擬似的な「ライブ感」が出て、内容の理解を深めることができる、などのメリットがある。文章を読めることが社会に繋がることを実感させたいという思いから、教科書教材である住野則也『「グローバル化」の中の異文化理解』を主テクストとして提案した。

この提案に対して会員から、
・「自分が授業をするなら」という視点で、意見や改善案、課題が述べられた。
・単に1つの文章を読んで終わりという形ではなく、そこからどう考えられるかと発展する可能性がある、全員が体験する意義がある。

という意見の一方、発表形式やグループ編成の改善案、評価の問題などの課題も指揮された。

これらの意見をもとにもう一度練り直し、冬に授業を実施予定ということである。
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早く、正確に読む授業の実践(2019年5月例会報告)

2019年07月21日(日)|by カプス管理2
今回は、高校1年生を対象にした『水の東西』の授業報告があった。
2時間で授業を終える、という課題を自らに課し、授業を行った。


【1時間目】
〈授業の流れ〉
1.説明
2.2分で黙読
3.200 字要約
〈板書の説明〉
・授業で身につけること「初見の文章を、早く、正確に読む力をつける」
・評論の要約の仕方
・評価の観点

【2時間目】
〈授業の流れ〉
1.ペアで音読
2.前回のノートに記した評価規準をもとに、配付した4本の要約を評価する。

【会員からの意見】
1.キーワードやキーセンテンスの見つけ方はどのように指導するか。
〈キーワードの見つけ方〉
  タイトル、カギカッコ、二項対立、繰り返される言葉に注目する
2.線引きをさせながら読ませる意義は何か。
   線引きは、読めない生徒にとっては、文章の整理をするためのきっかけとなる。
   読める生徒によっては、文章の読み方を意識化するためのきっかけとなる。
3.(進学校では)読み方を決めつけて指導するのではなく、ある程度の幅をもたせて指導したほうがよい。
4.まずは「早く読む」ための指導を行う。(高3で分速 2000 字、高 1 で分速 1500 字、が目標)
 
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